昨日、大阪府クリーニング会館に於きまして『 研究部&青年部合同セミナー 』が開催されました。
午後1時より、第一部【 クリーニング技術部会派遣講師講習会 】が研究部主催で行われました。
講師は
繊維製品技術研究会(ATTS)副会長 相馬成男 先生。
「品質検査報告書が示す繊維製品の基本性能の理解」と題してご講演を頂きました。

繊維製品の品質管理に必要な、様々な品質検査(染色堅牢度試験、洗濯試験、ドライクリーニング試験、汗・日光堅牢度試験等)を詳しく説明して頂きました。
また、ご講演最後には今後のJISからISOへの移行に基づくクリーニング処理方法の基準作りの必要性もお話しして頂きました。
少しの休憩をはさみまして、第二部のご講演に移ります。
午後3時過ぎより、第二部【 青年部主催技術講習会 】が行われました。
講師は
松井化学(株)代表取締役 松井喜教 先生。
「石油系ドラクリーニング関連」及び「クリーニング事故とその対処方法」の2部構成でお話しして頂きました。

第一部「石油系ドライクリーニング関連」につきましては、
・界面活性剤について
・石油系ドライソープについて
などを、洗剤・資材開発に直接携わっておられる立場から化学的にご説明をして頂きました。

僕自身、普段ではなかなか慣れ親しんでいない元素記号や化学式が当たり前のように繰り広げられていく光景に一瞬たじろいでしまいますが・・・。
でも、日常業務の中に起こる現象を表しているものですので、後々からじわじわとその意味合いが伝わります。
洗浄方法やしみ抜き、あるいはプレス方法に至る全てのクリーニング処理の中で、化学的な視線で物事をとらえる事が出来れば、それはより一層的確な衣類(繊維・染色など)に対するクリーニング方法のイメージを持つ事につながってきます。
なかなか道は険しく遠いと思いますが、徐々にでも分かるように努力していきたいものです。
第一部がかなり押してしまい、第二部の「クリーニング事故とその対処方法」は短縮バージョンとなりました。
ハイドロの使い方などをお話しして頂いた後、色修正の実演もしていただきました。
(色修正実演の際には、当方の不手際があり皆様にご迷惑をお掛け致しました・・・申し訳ありませんでした)
何はともあれ、無事に講習会を終える事が出来ました。
講師をお願いしました 相馬先生・松井先生 有難うございました。
参加されました約40名の皆様、有難うございました。
繊維製品技術研究会(ATTS)ホームページ松井化学(株)ホームページ